介護職を頑張らない事にした体験談

介護職が辛かった筆者の本音体験談です。

介護の職場に居るこんな人たち:前編

f:id:muramana:20211110140920p:plain

朝夕寒くなってきて腰が痛いですね。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

今回は介護現場に居るあんな人こんな人についてです。

良い悪いの話という訳ではありませんが、あまり自分にはいい影響を与えてくれない人っていますよね。

 

未経験で働き始めてから管理職になるまでに出会った「こう言う人には注意」という傾向や、関わって失敗した体験談や回避方法などを書いてゆこうと思います。

 

職場に居るこんな人

前編

  1. 自称経験豊富ベテラン
  2. 慈愛の心に極振りしてる人
  3. 突然予定にない事をやり始める人

今回はここまで体験談を書きます。

 

後編

  1. 何年たっても人に決定させる人
  2. 言いたい事は言います!の人
  3. まとめ

次回は後編としてこの3つを書きます。

 

①自称経験豊富ベテラン

これは未経験の時から良く見るタイプでした。

〇〇年以上の経験がある!と自信満々に人のやる事に一言二言文句をつけてきて、仕事中の行動理念が他人のどこが悪いか教えてあげる方向に向いちゃってる人。

 

今思い返すと本当に経験豊富な人ってこの真逆のタイプが多いんですよ。

物事の優先順位が分かっているし、それが当たり前だと思っているので一々「昔はこうだった」「こういう素晴らしい実績がある」なんて言ってこないんですね。

 

常に文句を言ってくる自称ベテランさんと言うのは、意外とブランクが長かったり在籍が長いだけでパッと見で仕事ができる様には感じないタイプの人が多いです。

 

スキルを自然に出すのではなく、見栄えが良いように狙って人が見ている場で自分より劣ると判断した相手に向かってまるで必殺技の様に過去の得意技術や理念を披露してきます。

 

実は自信が無いんですね。互いが実力を出し合って効率よく仕事を行う事で職場は余裕が持てるし質が高くなります。

 

でも周囲に合わせる気が無く、自分がやりやすかった事だけ使って自信の様な物に変換して働いているんですね。大抵はやってますアピールとしごく当たり前の事をドラマチック且つ劇場型に元気に振りまきながら仕事の邪魔をしてきます。

 

こういう方が居ると、必要最低限の仕事に常にプラスαで何か気にしておかないといけない事が出来てしまって本当に非効率的ですよね。イライラもしますし。

 

どう対処してきたか

最初の頃は言われるまま話を聞き、自称ベテランさんが言う業務を一生懸命やっていました。でも実はそれって、別に本来やるべきご利用者様や家族から頼まれている仕事内容ではないんですよね。

 

一見すると見栄えの良い親切な行動に見えるんですけど、本来平等に他の方にも対応しなければいけない時間に食い込んでくるので結果として仕事は滞ります。

 

何よりも本来やらなくて良い仕事を勝手に増やしてしまい、更には一度やったが為にすぐに撤回する事が出来ず他の職員さんにも突然新たな仕事が増えてしまうんです。

契約時に頼まれていない事なのに。

 

初めて管理職についた頃、そう言う人は不思議と協力的な人に見えてきます。

ですが暫く立つと一見その現場では中心的に色々チャレンジをしている人に見えて、問題が起きた後に振り替えると大抵の出来事の中心や発端だったりするんですよね。

 

もっと早く気がつけばよかった、と深く後悔する中で自分が休職を挟み復職してからはこう言う人はもう適当にあしらおうと心に決めて仕事に戻りました。

 

具体的に何をやったかというと

  • 話は聞いている様に振る舞う
  • 突然親切をされても絶対にありがとうとは返さない
  • 分かりました!と答えた後も普段通りの仕事をする

です。

 

この3つは本当に効果がありました。

 

取りあえず相手を満足させてしまおうと言う意図で行っていたんですが、表面上は話を聞いているので喜んで自慢げに話してくるんですね。

 

しかし全然自分の言った通りにしないし、手本を見せつけても全くお礼も言わない。

そうしてゆくと段々と事務的なやり取り以外はやらなくなってきます。

 

じゃあ仕事に影響が出るんじゃないか?

いいえそんな事はありません。元々やらなくていい事なので、別に何の変化も起きないんですね。

 

変化があったとすれば、無駄な事や予定外の事をしなくて良くなったので現場全体がスムーズに回る様になった事くらいでしょうか。

そうなってくると自称ベテランさんの行動が、より強い全体の流れの邪魔になっているのが浮き彫りになり次第に普通に働く様になってゆきました。

 

一番注意した点は、必要のない事を無理やり手伝ってきた時やあと少しで終わるこちらの仕事の最後の方だけ声をかけて来て手伝い、あたかも自分が中心に仕事をしたんだぞという行動に関しては本当に一切お礼を言わない様にした事です。

 

逆に本当にやってお金くてはいけない仕事に関して手を貸してくれた時などには率先してお礼を言うようにしました。

自然とそうやってこの現場で何をやるべきなのかを学んでいってくれたんだと思います。

 

②慈愛の心に極振りしている人

これも厄介でした。何と言うんでしょうか、介護業界は人を相手にした仕事なので持ち論親切であったり心遣いが行き届くのは良い事なんですよね。

 

でもそれは大前提として、依頼されている仕事内容をしっかり行えている場合です。

題材に上げましたが慈愛の心に溢れていても、そこさえしっかりしてくれていればむしろ優秀だと思います。

 

しかしこのタイプは、親切にする事だけに特化していて通常の業務を覚える気がありません

「どうぞ、休憩取ってきてください」なんて物凄い頻度で色んな人に言うもんだから言われた方は休めて嬉しいんでしょうけども、休憩に行かせるだけで自分も仕事はしない。

 

むしろ人を休憩に頻繁に行かせることにより、その人と交代で休憩に入る。

なんて結構ずるい動きをするんですね。

 

しかも休憩に行かせた相手が返ってくるまで作業は行わず、相手が帰ってきて自分と入れ替わる時に今まで自分が仕事をしていたかの様に「今これの途中なんです」なんて言って出て行くんです。

 

そして帰ってくる頃にはその仕事は入れ替わった人が終わらせていますので、満面の笑みでお礼を言いまくる。そんな動きをする人ですね。

 

このタイプに見られる特徴として、職員とご利用者双方に物凄く親切ですがこの職員が実際に介護技術として何か対応しているのを見る機会が滅茶苦茶少ないです。

 

当然ですね、全部人に任せてお礼だけ言っているんですから。

そして怒涛の休憩室への差し入れなどで気遣い上手をアピール、仕事はしない

 

どう対処してきたか

これは単純です。どれだけそう言う親切を仕掛けて来ても受けない事。

それだけで自分に利益がないと判断して離れて行きます。

 

そして断り続けていると、本当の休憩時間を狙って同じ行動を仕掛けて来るのでその場合は相手の持ち場仕事はそのままにして置く事。

 

別に人の分までやる必要はありませんので、相手が帰ってきてその人の担当である仕事が他人の親切によって終わっていなくても何も文句は言えません。

 

そしてこちらの仕事は終わっているのでどんどん仕事内容に差がついてくる、残業時間も変わってくる。そんな事を繰り返していく内に普通の職員さんに戻って行きました。

 

本当は本人としては心から親切をしているつもりなのかもしれません。

しかし気持ちだけでは人の生活や命をお預かりする仕事は成り立ちません。

 

成り立っていない分だけ、現場は忙しくなり本来求められている内容を提供できず忙しくて達成率の低い現場になってしまいます。

 

出来ない事を親切で埋めてもらうより、頭数に入っているならぶっきらぼうで良いから仕事に真摯に向き合ってほしいですね。

 

③突然予定にない事をやりだす人

これは①で書いた自称ベテランさんに多いですが、新人さんの時期をやるべき仕事を教えて貰えずに見て覚えろで済まされてしまった人に一番多い気がします。

 

実力が足りない、ノウハウが出来ていないので苦手意識から本来やるべき内容に近い全く別の事をやり始める。と言った流れでしょうか。

 

何かしようと思うのはとてもいい事です。

しかしそれはあくまで、依頼されている内容が終わったらの話ですね。

 

全く違う事をやって楽しく時間を過ごしてもらっても、相手が頼んでいた仕事は何も出来ていないのでは契約内容に反します。

 

勿論当日の状況などで対応が難しい事もあるでしょう、完全に毎日完了させるのは難しい事です。

しかし、それによりケーススタディが生まれますし改善にも繋がります。

 

予定にない事、その日その時しかやらない事と言うのは要所で使うには付加価値として前向きな物ですがそれをベースに仕事をしたのでは話が変わってきます。

 

何度もお話していますが、それによってズレる時間と言うのは利用者様に対応すべき時間を削り現場をバタバタさせ、そして職員の残業時間も伸びてしまいます。

 

更に最終的には頼んだ事が出来ていない為、利用者様側からのクレームも起きやすくなるでしょう。それがリハビリに繋がる事などであれば、例え文句を言われなかったとしても目の前でどんどん利用者様のADLが下がって行ってしまいます。

 

依頼内容通りに仕事をしていれば、ADLの維持向上に役立っていたかもしれない。そう言う物をないがしろにして行くとその場は楽しいかもしれませんが、望んだ未来はいつの間にか逃げて行ってしまいますね。

 

ご利用者様の為、という言葉を盾にして自分のやりたい事をやっているだけの職員さん。前向きなだけあって地味に対応しずらいんですよね。

 

どう対処してきたか

これは徹底的に職場内のミーティングで発信しました。

あくまでも良い行いではあるが、やる事に優先度はつけましょうと。

 

本来やるべき事をやるだけで一日のキャパシティが埋まっている場合、それはそちらを一生懸命やる事が相手を尊重する事にもなりますし仕事に対して真摯な姿勢だと思います。

 

やるべき事をやって、余裕がある場合に予定外の事を計画組んで行う。

その流れになる様に訴え続けましたね。

 

結果は完全に成功とは言えませんが、優先されるべき事が優先されるように変わって行きました。全体の流れって言うのがあるので、自分達の負担がその瞬間だけ減っている様に感じるこう言う出来事は中々取り除くのが難しく感じました。

 

気が付いたら思い切って発言するのも吉じゃないかなという体験でしたね。

方向性が「その人が言っている事をやりたくないから」だけだとダメでしょうが、本当に現場の理念や年間目標に沿った物であれば大抵採用されます。

 

中間まとめ

本当に色んなタイプの人が多い介護業界ですが、人と関わると言う事や福祉全体の理念が優しい方向を向いている仕事なのでこういう人は育ちがちです。

 

しかし優しくして置けばいいと言う仕事ではありません。

一般の方では続ける事が困難な仕事を行う為、そしてそれに特化しているからこそご利用者様の気持ちを考えた敬意のある仕事が出来る訳ですね。

 

我々が使用する国家資格もその為にあります。

 

何でも言う事を聞く為、とにかく親切にする為にこの資格は存在している訳ではありません。もし、そうだと言ってくる上司が居たとしたらそれは職員ではなく奴隷を求めています。

 

盾にする言葉の多い業種だと思いますので、こういった悩みは今後も無くならないんだろうなぁと少し悲しくなったり。

 

次回は残りの2つとまとめを書いてゆきます。

もしよければまたご覧ください。

 

後編はこちら↓

muramana.hatenablog.com