介護の職場に居るこんな人たち:後編
少しはコロナ禍の状況も良くなってきたのでしょうか。
それでも介護職の待遇は良くなってくれませんね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は前回の記事に引き続き、介護の職場に居るこんな人たち後編をお送りします。
後編
- 何年たっても人に決定させる人
- 言いたい事は言います!の人
- まとめ
前回の記事はこちら↓
①何年たっても人に決定させる人
自分が一番苦手なタイプです。こう言う人は仕事は一生懸命にしてくれますし、優先順位も守って働いてくれている人が多い印象です。
しかし勤務して何年経っても、スケジュールに定めてある仕事であったとしても
「これでいいですか?これをやっていいですか?どうした方がいいですか?それで間違いないですか?指示されたという事でやっていいですか?」
と職場の同僚に聞いてきます。
予定が立ててあるのにも関わらずです。
自分の職場ではスケジュール表にそれぞれがメインで対応する仕事が割り当ててあるのですが、その全てを他人がそうしろと言ったからやっていますと言う風に振る舞うんですね。
結構いませんかこう言う人、過去に転職も何度か経験して部署間の移動も多数経験してきましたが必ず居るんですよね。
責任を負いたくないから、自分は指示されてやっただけだから。と言う後ろ盾が欲しいのでしょうが周囲からしたら煩わしい事この上ありません。
新人の頃にやり方が分からないで聞いてくるのとは訳が違います。
他の職員と同等の能力を有しながら、責任だけ逃れて仕事をする。そう言う人ですね。
実はこう言う人は、その人個人としても問題なのですが更に良くない追加要素を持ってきます。
頼られる側の人間がそれを受け入れてしまった場合、頼ってくる可愛い同僚、自分が導いて上げなくては。
何ていう勘違いも甚だしい思考を一定の職員に与えてしまいます。
それによって派閥と言う物が出来上がり、職場の人間関係や業務に謎のトラブルを呼ぶんです。
どう対処してきたか
先にこっちがら今日の予定を聞く。
そういう風に対応するのが意外と効きました。
「〇〇さん、今日はこれの担当になっているけど、どんなスケジュールで対応しますか?何かタイミング合わせた方が良ければこちらも調整しますけど」
みたいな風に全体の流れの調整をする様な感じで。
朝の申し送りなんかでやると全員聞いてるので効果は高かったですね。
そこでやるべき事を確認させる事で、予定通り動かざるを得なくするんです。
これは意地悪と言う訳ではなく、こうした申し送りや確認を事前に行う習慣を生む事でこう言ったタイプの職員さんも全体で決めた事だからと、自信をもって対応できるんですね。
大体が後で何か言われたらどうしようと思って周囲に同意を求めている状態なので、先にその動きで間違いないよ。と流れを作ってあげるのがとても効果的でした。
②言いたい事は言います!の人
最悪度で言えばこれが一番最悪です。
何か現場に一石を投じている感覚や、自分にカリスマ性があると誤認しているタイプのサバサバ系職員さんに多いです。
自分はこういう性格だから、思った事言わないと気が済まないんですよね。
決まってこのタイプは正当な権利の様にこんな事を言ってきます。
気が付いてほしいです、どういう性格であれ許されるのは「そう言う事を思う」所までです。
そこを超えて組織の仕組みの中に言いたい事だけバンバン言うと言うのは、自制が出来ていないのを周囲に露呈しているだけなんです。
小学生とか中学生の様に、倫理感を学んでいる最中の年代ですらここまで酷くはありません。(最近はむしろ若い世代の方がこの辺はしっかりしている印象です)
社会人歴の年数が2桁に入っている様な人間が、自分の口から出た言葉で周囲の人間がどういう気持ちになるか、現場の仕事の妨げになるかを理解せずに言いたい事を言ってしまうと言うのは余りにもお粗末です。
おまけに周囲へのストレスも凄いですね。最終的に言わせるだけ言わせておいて放っておこうとなる事が多いんですが、そうすると余計勘違いして発言をバンバンする様になったり。
本当に職場の癌の様なジャンルの人です。
TPOが分かりません!って大声で言っている様な物なのに、よくこんなに好き勝手言えるもんだなと感じる事が大半でした。
どう対処してきたか
これへの対処法が一番不安定かもしれません。
自分は一時期このタイプの人が余りにも他人への暴言を、周囲に聞こえる様に独り言の様に言い続ける所謂他人への攻撃が強くなってきた時期がありました。
自分を含め皆うんざりしていたのですが、職員間で相談して上司へ報告しても普段が仕事をバリバリやる人な物で「好きにさせて置いて周囲が我慢しよう」と言う最悪の返事をされたことがあるんです。
ヤバかったですねその時は。言いたい事を言う人は内容自体は業務に沿ってたりするので提案や発言力と言うのは非常に高いんです。
問題はその内容に個人攻撃が当たり前の様に含まれている事。
その部分だけ無ければ良く提案をする人程度で済むんですが、その辺が人間出来上がってない人なんでしょう。
我慢する方も割り切って我慢したとしても、毎日の仕事の中でそんな調子じゃストレスは溜まってきます。
この時はもう「被害」として報告しようと言う事になりまして、普段は現場に来ない上司に証拠を提出する為に皆でその様子を録音して其々が上司へ被害を受けたと報告しに行った事で自体はある程度収束しました。
しかしこういうタイプの人は時間が経つとまた同じ事をやり始めるので、また報告。
この繰り返しで何とか凌いでいた状態でした。
その人は注意される回数が増え結局退職してゆかれましたが、他の記事でも散々言っている介護の現場で必要以上に頑張らず仕事をするには日々のスケジュールを無駄なく最短で終わらせる必要があります。
出来た余裕で不測の事態などに割り振る時間を用意しなければいけないんです。
それが出来なければサービス残業が元々の業務に組み込まれている様な職場環境になり、ずっとバタバタとしているのでご利用者様の対応の質も忙しさと反比例して悪くなっていきます。
なのでこう言ういざこざに時間を割いている事自体が無駄の塊なんですね。
出来れば避けて行きたい経験でしたが、今は最善の手としてそう言った物を我慢せずにしっかりと道筋を用意して正当に訴えると言うのが一番だなと感じています。
我慢できないからと言ってその場でこう言う人と同じ事をやっては面倒ごとが増えるだけですからね。
③まとめ
今回の職場に居る人シリーズはいかがだったでしょうか。
自分はパワハラを受けてからの休職経験があった事から、基本的に我慢して必要以上の事をやると言うのは拒否して仕事をしています。
そんなので働く人間に良い影響がある筈もありません。
不満たらたらで仕事をする事が一番現場に悪影響を及ぼすと感じています。
今回ピックアップした種類の人達も、一部にすぎません。
きっと自分の様に働き方を間違えた人でなければ、また他の困った人が目につくのでしょう。
介護と言う仕事は一見すると慈善活動の様な、優しさで成り立っている仕事に見えてしまいます。
それは大切な事の一つであるだけで、それで成り立っている訳ではないんです。
そう言う理念を元に、プロが頼まれた事を安定して供給する職人の現場です。
気持ちで人を救う手助けは出来ますが、気持ちだけでは人は救えません。
そう言った部分に依存しているからこそ、現在の介護業界は無理難題が降りかかっている環境から抜け出せずに辛い仕事と言う印象がぬぐえずにいます。
やるべき事をしっかり行った上で、何ができるか考える事が出来ればもっともっと質は上がり十分な対応力を備えた責任のある仕事になるのかなと強く感じています。
気持ちと言うのは目に見えないからこそ、使いどころが大切なんです。
どれだけそう言う優しい想いを沢山持っていても、物理的に何とかしているのは動かしている身体の方です。
その対応がしっかりできている事、そしてそれに対して優しさや他の付加価値を見出して行く様にしないと気持ちと裏腹でキャパシティを超え続けた仕事を受ける状況から抜け出せませんね。
飲食店に行って、100人前の料理を2分で持ってこい!と言ったら普通はどう返事が返ってくるでしょうか。
分かりましたすぐ持ってきますとはならない筈です。
それと同じです。出来ない事、出来る事をしっかりと相手に伝えて行かないと周囲がモンスターばかりになってしまいます。
頑張ろう、努力しよう。そう言った物は必要な事ではありますが、今一度どうやって頑張るのか、何を努力するのか。そう言う部分がしっかりと整備されてゆくと良いなと感じます。
人間関係は介護業界における働きにくい原因の上位に入ると思います。
前回から書いている記事の内容で全て解決する、これが正しいという気はありません。
しかし、そう言った物により体と心を壊し休職した一人の仕事が下手糞な人間。
その人間が復職した後に普通通り仕事が出来る様になるまでの体験談なので、必要な部分だけ活用して頂ければと思います。
自分の心の整理の様なつもりで書いているので、全く逆の人生を送っていてこの話も未熟だと感じる方も多いと思いますがどうぞよろしくお願い致します。